明日死んでもいい

サブカル女子【成瀬】の気になったことを1人で語ったり比較したりまとめたりしている雑記ブログ。

映画「HUMAN LOST 人間失格」ネタバレ含む感想&レビュー!SFと見せかけて社会風刺アニメ。老害こそ見ろ!

 

 

 
どうも。なるせです。

『HUMAN LOST 人間失格』を見たのでレビューを書く。

宮野真守。櫻井孝宏。福山潤。
と、わたしの好きな声優ベスト3に入る3人が出演するアニメ映画ということでスキップしながら劇場に向かった。

 


そんな感じで感想とレビューを書いていく。

 

 

『HUMAN LOST 人間失格』基本情報

11月29日に公開されたアニメーション映画。
太宰治の『人間失格』を原案にしたSFアニメ作品である。
キャッチコピーは「昭和111年、僕は人間を失格しました。」

 

スッタフ・キャスト

原案 – 太宰治 『人間失格』

スーパーバイザー – 本広克行
(『踊る大捜査線(演出)』『SP 警視庁警備部警護課第四係(総監督)』アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス(総監督)』など)

監督 – 木崎文智
(『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』など)

ストーリー原案・脚本 – 冲方丁
(『天地明察』『十二人の死にたい子どもたち』など)

キャラクターデザイン – コザキユースケ
(『ブブキ・ブランキ』『GODZILLA』など)

音楽- 菅野祐悟
主題歌- m-flo「HUMAN LOST feat. J. Balvin」

 

登場人物紹介

大庭葉蔵 – 宮野真守

アトリエ兼住居のバアの二階に引き篭もって絵を描き、
薬物や酒や女に溺れる自堕落な生活をおくっている。
唯一の友だち・竹一に誘われて暴走集団の〝インサイド〟突貫に参加し、
未来を巡る闘争に巻き込まれる。

柊美子 – 花澤香菜

ヒューマン・ロストに対抗する隠れた国家機関〝ヒラメ〟の女隊員。健康保障機関〝S.H.E.L.L.(シェル)〟の広報官も兼務する。〝S.H.E.L.L.(シェル)〟の理念によって希望の未来がくることを信じている。
ヒューマン・ロスト現象を感知し、抑え込む不思議な力をもつ。

堀木正雄 – 櫻井孝宏

貧困エリア〝イチロク〟の暴走集団に出入りし薬物をばら撒く謎の男。〝S.H.E.L.L.(シェル)〟に反発する竹一の助言者として周囲に一目置かれている。葉藏は心から信用できないものの、自分の内面を見透かされるような視線を無視できずにいる。

竹一 – 福山潤

貧困エリア〝イチロク〟の暴走集団のリーダー。葉藏唯一の友であり、生き方に惑う彼に絵を描くきっかけを与えた男。〝S.H.E.L.L.(シェル)〟による健康管理を不快に思い、その意志を示すべく〝インサイド〟突貫を試みている。そうした自分の考えを言語化してくれる正雄を尊敬している。

マダム – 沢城みゆき

バア〝メロス〟の女店主。家族のいない葉藏を受け容れ、店の二階に居候させている。

恒子 – 千菅春香

マダムが経営するバア〝メロス〟で働くホステス。なにかと葉藏にアプローチするが、いつも冷たくあしらわれている。

 

『HUMAN LOST 人間失格』あらすじ

「恥の多い生涯を送ってきました」

昭和111年――医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京。

大気汚染と貧困の広がる環状16号線外〝アウトサイド〟で薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる〝大庭葉藏〟は、ある日、暴走集団とともに特権階級が住まう環状7号線内〝インサイド〟へ突貫し、激しい闘争に巻き込まれる。そこで〝ロスト体〟と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、不思議な力をもった女性〝柊美子〟に命を救われ、自分もまた人とは違う力をもつことを知る。

暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男〝堀木正雄〟。正雄はいう。進み過ぎた社会システムにすべての人間は「失格」した、と。

文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。平均寿命120歳を祝う人類初のイベント〝人間合格式〟を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは――

貴方は、人間合格か、人間失格かー
(公式ホームページ引用 https://human-lost.jp/

 

 

 

 


以下、一部ネタバレを含むので注意してね!

 

 

『HUMAN LOST 人間失格』感想・レビュー

レビュー記事として失格なことを書く。

 

意味不明だったけど面白かった!!!!
なんとなくしか内容わかんなかったけど雰囲気に浸れた。
フツーに好き。

 

この映画。
説明が多くてぼーっとしていると置いていかれます。
私もその1人です。

「そういえば家の鍵ちゃんと閉めたっけ?」と考え事をしていたらいつの間にか置いてかれてましたw

  

高齢化社会となった日本へ向けてのメッセージ映画だった

 

なんとか色々理解して物語に追いついた結果、この映画の言いたいことを把握。

 

『HUMAN LOST 人間失格』は高齢化社会となった現代日本へ向けた社会風刺映画である!!!


現在の日本では高齢化が進み、介護問題や高齢者ドライバーによる交通事故などが社会問題となっている。

 

もちろん若者のことを考えているお年寄りもたくさんいるのだが、一部の老害のせいで若者の老人嫌いは日々深刻化している。
冲方丁さんはそんな現代日本を風刺した様子をSF世界で描きたかったのではないかとわたしは想像している。

 

 

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ってことで老害の皆さんにはこの映画を見ていろいろ考え直してほしい。

 

カーチェイスの映像は圧巻。

数々のレビューサイトで低評価を記録した本映画。
観客を置いてけぼりにするほどの専門用語の多さと展開の速さで、賛否か別れるのも頷ける。

 

ちなみにわたしはなんとなく楽しむことが出来たのだけど、それは〝インサイド〟突貫のカーチェイスシーンがかっこよかったのも大きい。

 

葉蔵は唯一の友人の竹一に誘われるがままにこの〝インサイド〟突破に参加する。
このカーチェイスの映像が圧巻で見ていて楽しかった。

 

正直、このシーンだけでも映画館に行った価値があったと思っている。円盤の購入も検討している。

 

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ちなみにわたしは竹一のキャラデザや性格が好きで注目していたのだが、このカーチェイス後に退場。
カーチェイスが終わると一気につまらなくなった。
しかもこのシーンはかなり序盤で行われる。
わたしが映画に集中できなかったのは推しが序盤で死んだからと言っても過言ではない(΄◉◞౪◟◉`)

 

 

まとめ

満足度 100点満点中60点

意味を理解するのに時間はかかったがそこそこ楽しめた。
カーチェイスのシーンはかっこよかったし、マモと櫻井孝宏、福山潤の声が聞けただけで満足である。
声オタの皆さんや映像を見るだけで満足な層にはおすすめ。

ちなみに太宰治の「人間失格」とはキャラクターの名前と有名なセリフ以外に関係性は感じなかった。
むしろあの世界観に葉蔵だの美子だのの名前は違和感しかない。

そんな感じで評価は半分よりちょっと上ってところでした。
円盤は買うと思う。

 

(ページ内画像引用元(https://human-lost.jp/