映画『コードギアス復活のルルーシュ』ネタバレあり・感想・考察。テレビシリーズからのファンが新劇場版を語る!
すでに2回観てきた。
わたし的アニメ界に残る名作『コードギアス』が完全オリジナルストーリーで復活!!!!!
率直に言う。
めちゃくちゃ面白かった。
しかし思うところがあったのも事実。
それでは詳しく感想と考察を書いていく。
ネタバレなしとネタバレありを書いておくので観にいくか気になっている人も参考までにどうぞ。
『コードギアス』シリーズのおさらい
まずは『コードギアス』シリーズのおさらいをする。
テレビシリーズ
2006年10月5日 - 2007年3月29日放送(1〜23話)
2007年7月28日(24・25話)
2008年4月6日 - 9月28日(全25話)
(2012年8月から2016年2月までOVAのイベント上映という形で全5章が順次上映された)
劇場版3部作
- 『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』(こうどう)2017年10月21日公開。
- 『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』(はんどう)2018年2月10日公開。
- 『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』(おうどう)2018年5月26日公開。
以上、全て見た。
テレビシリーズは何度も見返した大好きな作品である。
劇場版3部作は色々とカットされていて萎えた部分もあったがシャーリー生存の世界線を作ってくれたことは嬉しかった。
『コードギアス復活のルルーシュ』とは?
劇場版3部作の続編である。
2019年2月9日に公開された。
テレビシリーズの世界線とは違うため、劇場版3部作未鑑賞の方はシャーリーが普通に生きていて驚いたのではないだろうか。
私はテレビシリーズの続編だと思っていたので肩透かしを食らった。すぐに劇場版3部作の続編と気づき納得。
あらすじ
光和2年。
世界は再編成された超合集国を中心にまとまり、平和な日々を謳歌していた。
しかし、平和は突如として終わりを告げる。仮面の男・ゼロとして、ナナリーの難民キャンプ慰問に同行したスザクが謎のナイトメアフレームに敗れ、2人は連れ去られてしまった。
シュナイゼルの密命を受け、戦士の国・ジルクスタン王国に潜入したカレン、ロイド、咲世子はそこで、謎のギアスユーザーに襲われる。
そして、その場には襲撃者に“元嚮主様”と呼ばれる、C.C.が居た。かつて神聖ブリタニア帝国の大軍すらも打ち破った無敵の王国を舞台に、人々が描く願いは、希望か絶望か。
果たして、ギアスのことを知るジルクスタン王宮の面々と、C.C.の思惑とは——。
(公式ホームページ引用 http://www.geass.jp/R-geass/)
『コードギアス復活のルルーシュ』スタッフ・キャスト
まずはスタッフ・キャストについて。
安定の谷口悟朗監督。
キャストも玉城の声が亡くなられた田中一成さんから檜山修之さんに変わったくらいで、特に変更はなかった。
新劇場3部作から思っていたが玉城が檜山さんになって玉城というか檜山って感じがする。
何を言っているか分からないだろうけど檜山さんが特徴的な声だと言いたい。(かなり褒めてる)
監督 – 谷口悟朗
脚本 – 大河内一楼
キャラクターデザイン原案 – CLAMP
キャラクターデザイン – 木村貴宏
ナイトメアフレームデザイン原案 – 安田 朗
ナイトメアフレームデザイン – 中田栄治
音楽 – 中川幸太郎
オープニング主題歌 – 家入レオ「この世界で」
エンディング主題歌 – UNIONE(ユニオネ)「リバイブ」
挿入歌 – ALI PROJECT「美しき獣たちの為の」
配給 – ショウゲート
声の出演
ルルーシュ – 福山潤
C.C – ゆかな
スザク – 櫻井孝宏
ナナリー –名塚佳織
カレン – 小清水亜美
ロイド – 白鳥 哲
咲世子 – 新井里美
シャムナ – 戸田恵子
シャリオ – 村瀬 歩
フォーグナー – 大塚明夫
シェスタール – 島﨑信長
ビトゥル – 高木 渉
クジャパット – 津田健次郎
ネタバレなし感想
まずはネタバレなしで感想を書く。
新劇場版3部作を見ずに劇場へ行くと意味がわからない部分があるので、要注意です。
わたしは新劇場版3部作は見たものの、うろ覚えだったので見返してからもう1度見に行きました。
あくまでテレビシリーズとは別世界線として描かれているようです。
映画タイトル通りルルーシュが復活するというストーリーで、テレビシリーズ当初からのファンから見ると感慨深いものであった。
テレビシリーズの終わり方にケチをつけたくない、ルルーシュは死んでしまったものと考えている人から見ればこの物語は蛇足でしかない。
わたしもテレビシリーズの最終話のラストに感動、涙したので今更その後のストーリーを語られても許せるかどうか不安だった。
しかし本作は新劇場版3部作の続編として描かれているため、テレビシリーズとは『別の世界線』『全くの別物』『派生作品の一つ』として見ることが出来て大抵のことは許せました。
そして久々に動くコードギアスのキャラクターたちを大スクリーンで見れて満足した。
ネタバレなしではこの程度の感想しか書けないが、一つだけ声を大にして言う。
やはりコードギアスのヒロインはC.C.である。
シャーリー、ユフィ推しのわたし涙目。もはやサブやモブ扱い。
ネタバレあり感想と考察
以下、ネタバレを含みますので未鑑賞の方はご注意ください。
続いてネタバレありで感想を書いていく。
まずは、本映画で初登場する敵キャラ(ゲストキャラ)を紹介する。
ゲストキャラクター
2時間映画のこともあり、シャムナ以外のゲストキャラクターたちのバックグラウンドは希薄に感じた。
シャリオあたりの背景をもう少し広げて欲しかった。
シャムナ – 戸田恵子
本映画のラスボス的存在。
ジルスクタンの政治と神事を握る。ギアスユーザー。
CVにショムニやアンパンマンで知られる戸田恵子さんを迎えた。
シャリオ – 村瀬 歩
ラスボス・シャムナの弟である。
身体が不自由だが、ナイトメアに乗っている時だけ自由に動ける。
スザクと戦う戦闘要員であり、ショタ要員である。
ボルボナ・フォーグナー – 大塚明夫
ジルスクタンの大将軍。『褐色の城壁』の異名を持ちシャムナ、シャリオを支える。
ダールトンを彷彿とされるかっこいいオッサン。
コーネリア様と戦う。
シェスタール・フォーグナー – 島﨑信長
ボルボナ・フォーグナーの息子。シャムナ聖神官親衛隊長。ジルスクタンに誇りを持っている。
1番にやられたかませ犬であった。
見どころも特になし。
キャラデザもイケメンでCVも島﨑信長とイケボなのにもったいなかった。
ベルク・バドゥム・ビトゥル – 高木 渉
キャラデザを見る限り、シェスタール、クジャパットに劣るかませ犬的存在かと思っていた。
しかしイケメン2人に比べて見せ場はあった。
ナイトメアでカレンと戦い、最後には「アンタ、強かったよ」と言葉をかけられる。
スウェイル・クジャパット – 津田健次郎
シェスタールより長生きはしたものの、特に見せ場はなかった。
ギアス卿団の残党でギアスユーザーではあるが、最後はアッサリ死んだ。
C.C.&ルルーシュとカレン達を再会させるキッカケを作ったことには感謝。
シャムナさんの唐突のヌードシーンにはざわめいた。
ギアスユーザーとの対決
コードギアスシリーズを通してのギアスユーザーを挙げると
ルルーシュ「絶対遵守の力」
マオ「人の思考を読み取る力」
ロロ「絶対停止の結界」
シャルル「記憶を書き換える力」
マリアンヌ「人の心を渡る力」
C.C.「愛される力」
ビスマルク「極近未来を読む力」
シン・ヒュウガ・シャイング(亡国のアキト)「愛する者にのみ死の命令が効く」
結構なんでもありである。
特に亡国のアキトのシンのギアスは意味不明であった。
こうして見るとルルーシュの「絶対遵守の力」は最強な気がした。
なんだかんだマオが最強の敵であったようにも思える。
そして今回の敵であるシャムナとクジャパットもギアスユーザーであった。
- シャムナ「自分が死ぬことで6時間前に戻れる『預言の力』」
- クジャパット「個体の認識を入れ替える力」
というギアスをそれぞれ持っている。
シャムナのギアスは、もはや反則である・・・。
1度死ぬことでルルーシュの作戦をあらかじめ知っているということになる。
つまり、ルルーシュが一生懸命考えた策を全て1度経験しているということだ。
こんなの勝てるわけがない。
しかしそれでも勝っちゃうのがルルーシュクオリティー。
絶対に無理だと思える相手すら出し抜いちゃうルルーシュは見ていて爽快感があった。
このシャムナの『預言の力』は手強くはあったけど、シャムナからしてみれば地獄だよなーとも思った。
死ぬのって痛いししんどいし、そんなことを何度も繰り返して国の未来を守るって生半可な意志では出来ない。
時をループする悲しい人物という面では、STEINS;GATEの鳳凰院凶真(岡部倫太郎)やまどマギの暁美ほむらが彷彿とさせられた。
一方、クジャパットは他者(敵味方や人数関係なし)を自分(クジャパット自身)と認識させることで相手を混乱させるギアスを持っている。敵同士戦わせることができる便利な能力であった。
ただ敵同士を争わせたところで、ホンモノが殺される可能性があるのが難点だよね・・・
そして終盤であっけなくお亡くなりになりました。 正直、彼自身あまりに小物で、ビスマルク並みのギアスの無駄使いだと感じた。ギアスユーザーである必要性もない気がした。
C.C.以外のヒロインファンは涙目
わたくし、コードギアスのキャラではスザク、ユフィ、シャーリー推しです。
シャーリーファンとして言わせてください。
嫌いなキャラは特にいないのでルルーシュがC.C.やカレンやかぐや様とくっついても別にいいんですけど・・・シャーリーの出番これだけかよ!!!!!
この劇場版3部作で、シャーリー生存ルートが生まれ、そして今回の映画でルルーシュ生存ルートが生まれた。
テレビシリーズで死別してしまった2人の再会を期待したのですが、まさかのエンディングの挿絵1枚で片付けられましたwwwww
これなら劇場版3部作でも退場して涙の別れした方が見せ場あったんじゃないの( ^ω^ )?(ロロのように。)
シャーリーとはなんだったのか?改めて考えさせられた。
ファンから見ても、ただの癒し。可愛いだけの存在としか思えない。いてもいなくてもいいキャラに成り下がってしまった。
最終的にはC.C.の1人勝ちだし、カレンやかぐや推しの人たちも納得いかなかったんじゃないかなー。
でもまあカレンは恋愛要素なしでも見せ場がたくさんあるので我慢してほしいところである。
あと劇中で1回くらいスザクにユフィって呼んで欲しかったです〜
まとめ
評価 85点(100点満点中)
テレビアニメ最終話放送当時、ルルーシュが生きている説、死んでいる説がネットで話題になっていたことを覚えている。
わたしは生きている説を推してはいたが『ルルーシュは死んでませんでした!はい!続編!』と言われても萎えるとも思っていた。
視聴者に想像させて答えを出さない。
あの終わり方はそれで始めて価値のある終わり方であったのではないかと思う。
ということで、この映画はテレビシリーズこそが全ての人が見れば、受け入れられないかもしれない。
しかし本作は劇場版3部作の続編であって、テレビシリーズとは別次元である。
そういったことを考慮してわたしは受け入れることができた。
まあでもどうしても納得できないところはあるんだけどね。シャーリーのこととかさ。そこが個人的評価のマイナス15点の要因です。
劇場版3部作は好きだし(特にII叛道が最高だった)
などは最高でした。
入場特典目当てであと3回は見に行きます。